お盆の期間は殺生禁止?
お盆の期間は、殺生禁止のため、釣りはダメということを聞いたことはありませんか?
これにも、色々な説があり「目連が飢餓道で苦しんでいる母親の魂を救った日に殺生をしてはいけない。」という説や「死者はお盆の期間に虫の背中に乗ってやってくるので、その期間の殺生は禁止」と言われるようになったという説もあります。
実際に、その期間に精進料理を食べたりするという風習が残っているのも事実ですが、近年この風習も少なくなってきています。
お盆に水辺に行っちゃいけない??
お盆には海に行くと、霊にあの世に連れて行かれるよ・・・。
そんなお話聞いたことありませんか?
これが、本当かどうかは定かではありませんが、言い伝えによると、お盆は地獄の釜が開き、死者が帰ってくると言われています。
そのために、死者を迎える「迎え火」をして死者を待つのです。
そして、現世で子孫と会い、十分に供養されてまた「送り火」によって帰っていくのですが、この時、死者は水辺を行き来するとされています。
また、お盆は、地獄の釜が開くということで、良い霊だけでなく、供養されず、現世に色々な思いのある霊たちも帰ってくるため、この霊たちが、送り火をされまたあの世に戻っていくときに、現世の人間をあの世に引っ張っていくと言われています。
そのため、お盆中、またお盆の最終日に水辺に行かないほうがいいと言われているのです。
また、お盆になるとクラゲが出てきます。このクラゲは霊の化身だという噂もあります。
現実的な面でみるとお盆は季節のかわりめ
現実的な面からみると、お盆を境に海水温が下がってきて、足がつったり、心臓麻痺になったりすることが増えてくるという説や、潮の流れが変わり、土用波や、離岸流が起こりやすくなり、水難事故になることが多いなどということが挙げられます。
また、霊の化身とも言われるクラゲの発生は、お盆を過ぎるころから、下がり始める気温とは違い、水温は逆に温かくなってきます。この環境がクラゲの成長に最適なものになってきます。そのため、このお盆を境にクラゲが大量に発生し、それにより被害にあう人が増えていると言われています。
※土用波・・・・はるか沖の台風の影響で比較的穏やかな海で突発的に発生する大波
※離岸流・・・・海岸の波打ち際から沖合に向かって幅10m前後で生じる局所的に強い引き潮